有賀動物病院

症例HPのリニューアルに伴い新しく作成しなおしていきます。
*印は動画です。

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子宮蓄膿症 犬の乳腺腫瘍 壺形吸虫 マラセチア 会陰ヘルニア手術 歯根膿瘍 橈骨骨折(1) 回虫 角膜潰瘍 耳ダニ* 皮膚糸状菌症 ジアルジア* マンソン烈頭条虫 悪性黒色腫

子宮蓄膿症

避妊手術をしていない、出産経験のない、中年以降の犬猫での発症が多いです。(必ず発症するわけではありません) 発情後3~4週間目くらいの時期に発症してきます。
陰部から膿性のおりものがたくさんでればほぼ間違いありませんが、 おりものがない場合もあります。 他の症状は発熱、元気食欲がなくなり、水をよく飲むようになる、すぐに座り込む、腹部への接触を嫌がる、などです。
超音波検査で子宮が腫れていることが確認でき、血液検査で白血球数の上昇と発熱があればほぼ確定です。 症状がありながら数日経過観察していると合併症(膵炎や腹膜炎=腹痛あり、腎不全等)を起こすこともありますので、気がついた時点での診察をお薦めいたします。 軽度であれば抗生物質で子宮内の炎症をおさえてからの避妊手術も可能ですが、 手術前に輸液等の治療をして状態の改善をはかってから子宮卵巣摘出手術を行うほうがよいです。

手術
開腹して子宮卵巣摘出、腹腔内を洗浄後閉腹、子宮内容は感受性検査実施(検査センターに提出)※感受性検査=どの種類の抗生物質が効くのかを検査

写真:摘出した子宮と卵巣、注射器内は子宮内の膿

犬の乳腺腫瘍  

悪性か良性かの判断
ご家庭での判断としては、急に大きくなる(1-4週間で)場合や 何らかの症状を伴う場合(痛がったり痒がったりするなど)、触ってみてお腹の筋肉に張り付いて動かない場合などは悪性を疑います。
乳腺腫瘍は良性組織と悪性組織が混在する場合があるので通常は切除して病理検査で判定します。
手術実施の目安
腫瘍の大きさ(直径)が2センチ以上になった場合に切除を推奨していますが、2センチ以下での切除はより有効です。
手術について
腫瘍が特別大きくないかぎりは日帰りで実施しています。
腫瘍周囲を少し大きく切除する部分切除を行います。(写真参照:良性)
大半が避妊手術をしていない犬に発生しますので同時に避妊手術を行う場合は一日入院となります。
手術を行わないとどうなる?
少しずつ大きくなったり、急に大きくなったり(悪性に転じる場合もあり)します。

壺形吸虫

一般的には感染することはない寄生虫だと思います。 カエルやヘビを食べることで感染するので外出する猫は注意してください。
寄生部位は小腸で下痢を引き起こします。感染で栄養障害を呈するため痩せてきます。 猫が終宿主ですが、犬にも寄生します。注射で駆除します。
写真:大きいのが壺形吸虫卵、小さいのはマンソン烈頭条虫卵

マラセチア

真菌(カビ)の一種で外耳炎や皮膚病の原因となっています。 写真のように酵母に似た形をしています。
外耳炎では黒っぽい耳垢がみられることが多く、耳ダニと間違われます。 皮膚病では痒みを伴い皮膚がベタつくような状態になることが多いです。 皮膚の常在菌とです。人でもニキビの原因などにもなり、 常在菌として存在しますが犬のマラセチアの種類とは異なります。 しかし感染する可能性はあるようです。
皮脂を好み再発しやすい傾向があります。体の抗力が落ちたときにも発症しやすくなります。 また体質との関連もあるようです。継続治療が必要になることが多いです。

会陰ヘルニア手術

会陰ヘルニアは去勢手術をしていないシニア年齢の雄犬に発症しやすい疾患です。 原因は肛門を支えていた周囲の筋肉組織が消失してしまい肛門周囲の皮膚下から腹腔内までつながる空洞ができるためです。 その空洞から腹腔内の臓器などがでてくるためヘルニアと呼ばれます。
この病気での症状の多くが排便障害です。その原因は、前述したように肛門を支える組織が消失したため肛門の位置が不安定になり、 押し出されてくる便が直腸壁にあたりうまく排出できなくなるためです。 その結果直腸に便が溜まり肛門周囲が腫れることになります。(写真参照)また便がでないために強くきばり腹圧をかけることでさらに腹腔内臓器が押し出されるようです。
この病気は雄のホルモンが関係しているため、去勢手術をしないと治癒しません。 よって手術時には去勢手術も実施します。
手術方法は肛門を正常な位置で固定するというものになります。会陰ヘルニアは手術で完治できる病気です。

歯根膿瘍  

歯の根元(=歯根、顎の骨に埋まっている部分)が化膿して皮膚が腫れてくる疾患です。 歯石が付着して歯茎と歯に隙間ができて細菌が歯の根元まで達したり、歯周病や歯の折損などから引き起こされます。
よく歯根膿瘍を起こす歯は上の大きな臼歯(原因の歯の写真)です。犬歯の歯根膿瘍ではクシャミや膿性や血の混じったの鼻水がみられます。
治療は原因の歯を抜歯することです。抗生物質を使って一時的には抑えることも可能ですが、再発します。
写真は上の臼歯の歯根膿瘍の病変です。写真中央にうつっているの穴から膿が排出しました。 排出前はその場所は腫れて膨らんでいました。

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